契約保全
類型化された照会受付と、確定の前に試算される入出金を伴う取引。
保全業務が扱うのは、契約管理担当者が一日じゅう行っている二つのこと、すなわち照会への回答と、有効な契約の金額変更です。照会は種類とチャネルで類型化されます。住所変更、保険金受取人変更、氏名変更、質権者、支払方法、補償内容の照会、証券再発行、残高不足(NSF)といった種類が、ポータル・電話・代理店・メールのいずれかから到着します。各件は SLA タイマーとともに起票され、完了時には処理したユーザーの記録とともにクローズされます。
金額の変更は、まず試算されます。解約を求めると、契約保険料、保険期間日数に対する有効日数、既経過保険料、未経過保険料、短期率による控除、そして契約者への返戻額という内訳がすべて返りますが、契約自体には何も起きません。解約記録の作成、契約イベントの追記、ステータスの解約への変更は、実行した時点ではじめて行われます。日割・短期率・全額返戻(flat)のいずれにも対応し、短期率では未経過部分に控除がかかります。返戻額の計算はテスト済みで外部依存のない関数であり、誰かが表計算ソフト上で導き直した数式ではありません。
生命保険と年金の保全はさらに踏み込みます。扱う数値に上限があるからです。貸付可能額を超える契約者貸付は、警告ではなく拒否されます。生命保険の解約返戻金、年金の積立金を超える一部引出も同様に拒否されます。保険金受取人の変更では、変更前の指定内容一式をまるごとスナップショットとして保存してから新しい指定を書き込みます。受取人が争われたとき、参照するのは記録であって、後からの再構成ではありません。
できること
- ポータル・電話・代理店・メールから届く類型化された照会を、SLA 期限つきで起票・回送・完了する。
- 解約を日割・短期率・全額返戻で試算し、何も書き込まずに返戻内訳を返す。
- 解約を一つのトランザクションとして実行する。解約記録・契約イベント・契約ステータスをまとめて書くか、まったく書かないかのどちらか。
- 解約または失効した契約を復活させ、その復活を独立したイベントとして記録する。
- 年払・半年払・四半期払・月払・口座振替月払の分割払スケジュールを、頭金と各回の金額を計算したうえで作成する。
- 貸付可能額を超える契約者貸付、および解約返戻金または積立金を超える引出を拒否する。
- 保険金受取人の変更のたびに、変更前の受取人指定一式を変更前値として保存する。
準拠する基準
- 日割・短期率・全額返戻(flat)による解約
- 未経過保険料の返戻計算
- 分割払プラン:年払 → 口座振替月払
製品での確認方法
「契約保全」を開き、保有契約に切り替え、有効な契約を選んで「解約試算」を押してください。契約保険料、保険期間日数に対する有効日数、既経過保険料、未経過保険料、短期率による控除、返戻額からなる返戻パネルがサーバーから返ります。「実行」を押すまで、契約には何も起きません。